先日イベントにいらしてくださった、江夏画廊様主宰の対話型鑑賞にお邪魔してきました。

対話型鑑賞とは、船岡の理解では読んで字の如く、対話的に絵を鑑賞することです。
一人で美術館に行って、絵を鑑賞するとどうしても時代背景や、印象派などの美術史、作者の情報やのちの評価の形成のされ方について目が行きがちですが一度そういったことについては忘れ、絵そのものと向き合った時にどのように見えるのか?を大切にした鑑賞のやり方です。

大抵の場合、作者の名前やタイトルも知らない状態で始めるため、絵の解釈は多様になります。自分は明るい絵だなと思ったとしても、別の方は暗い印象を持っているということがよくあります。そのため、互いの鑑賞の間で「対話」が成り立ちます。人それぞれの鑑賞の仕方がるので「そんな見方があったのか」と毎回とても新鮮です。私が初めて参加したのは2020年の秋でしたが、それからさまざまな対話型鑑賞に参加したり、数回企画して参りました。対話型鑑賞のよくある方法としては「①絵の中で何が起こっていますか?②どこからそう思いましたか?③他に(新しい)発見はありますか?」という3つの質問をもとにファシリテーションされることが多いです。(所謂VTSとかVTCとか言われるものです)ただ、あまりそれに固執せずとも、様々なやり方が実践されているようです。

江夏様の対話型アート鑑賞では、参加者一人ひとりの絵の鑑賞の仕方をとても大切にしておられて、素敵な場に参加できたことを嬉しく思います。ファシリテーションによっては、参加者の発言の順に多少影響し合ったり、既に場に出た感想や意見はとても言いづらくなったりということもありますが、オンラインツールを上手に駆使していらっしゃって、本当に自分の価値観に沿って、絵の鑑賞をじっくりとすることができました。時間を十分とってくださったこともあり、かなり独自の鑑賞の仕方ができ、大満足でした。
また、画廊(ギャラリー)様ならではの、関係値の深い作家さんの絵を鑑賞したことにより、ひと通り鑑賞を終えた後の解説がとてもスムーズで、わかりやすかったです。画廊(ギャラリー)様自ら対話型鑑賞をしてくださる利点だと感じました。
Resarteとしては、artを通して何かを追求(Research)したり、学ぶということを目指して活動しています。自然と、対話型アート鑑賞は相性が良く、これまでも開催したワークショップに取り入れてきました。

例えば博物館を見学するときに参加者それぞれでくじを引いて以下の質問を念頭に置いて鑑賞してもらったことがあります。

A
今日の展示を見て、あなたが、「 久々に思い出したこと」 はなんですか?( 実際に過去に経験したことである必要はありません) 


今日の展示を見て、あなたが「 生まれ変わる予定として、設定したいもの」はなんですか?それはなぜ?( 展示にあるものである必要はありません)    

C
あなたの今の課題や不満、悩みを1つ思い浮かべてください。どんな小さなことでも構いません。今日の展示を見て、それを解決するためのヒントを探してみてください。

今はResarteとしては継続的に開催できているわけではありませんが、今後またやりたいなと思った次第です。
江夏画廊様の対話型アート鑑賞にご参加されたい方は以下のページを要チェックです!

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