来たる1月8日のイベント、「アートセラピーについて考える/体験する」の講師を務めていただく緒方理彩さんにインタビューをさせていただきました。

Q1: 本日はお忙しい中ありがとうございます。早速ですが緒方さんって何者ですか?自己紹介というか、アイデンティティ的な部分をお伺いしたいです。
緒方さん: 現在は、子どもや親子が安心して楽しく活動できるウェルカムな場所づくりを目指す職員・メンターであり、不安障害からのサバイバーでもあります。将来的には個人での活動を志し、子供たちだけでなく、生きづらさを抱える人々や社会と交わりたいと考えています。様々な背景を持つ人々に向けて、「きなっせ!(熊本弁で『おいで』)」と言えるようなウェルカムな場所を造形活動を通して築いていきたいと思っています。

Q2: きなっせ!とはとても心が温まります。そんな緒方さんが愛してやまないものはなんですか?
緒方さん: 何かを制作することと、そのための楽しい場所です。

Q3: アイデンティティの通りですね。それはなぜですか?
緒方さん: そうした場を実際に経験して楽しめたためです。陶芸教室では高齢の方が多くいらっしゃる中、他の教室で別のものを作る方や自ら講師として指導する方々と出会いました。そこで出会った現在の職場の先輩は、明日は何々をつくる、今度の休みはあれをつくる、今度はこれをみんなに教える…といった会話をしながら本当に楽しそうに制作されていて、うつ状態の私には本当に輝いて見えました。私自身、高校では美術科を出てから美大に通っていたため、制作すること対して評価を受けることとセットになっていましたが、趣味としての制作を通じて再び楽しさを発見しました。

Q4: 貴重な気づきをされたのですね。確かに、趣味で取り組むと同じことでも違う印象を抱くこともありますよね。高齢の方という趣味を楽しむ達人だったのもあるかもしれません。では一方で現在のお仕事とも関わるのですが、子供と向き合って学ぶことはありますか?
緒方さん: コミュニケーションの基礎を学んでいると感じます。各子どもが異なる特性や興味を持っているため、共通の話題は少ないですが、向き合う大人が自己開示したり、その子どもに興味があることをアピールすると心を開いてくれます。

Q5: なるほどアートを積極的に用いたりご活動されていることも頷けます。そんな緒方さんが考えるアートの普及活動の意義を教えてください。
緒方さん: 勉強やスポーツ、仕事や恋愛で苦しむ人々に対し、アートを通じて生きる明かりを灯すことだと思います。また、人との関わりが難しい人やあきらめている人とのコミュニケーションの機会を増やすことも重要です。

Q6: お話をお伺いして改めて創作活動を通じた交流の大切さを実感しました。最後にイベントに向けての意気込みをお願い致します。
緒方さん: 少しでも痛みを緩和する方法や、QOLを向上させる趣味のきっかけになったり、雑談のネタになったり。本イベントの経験が生きる助けとなればと願っています。楽しく表現することを体験していただければと思います。

ありがとうございます。良いイベントになるように頑張ります。お話ありがとうございました。
緒方さん: ありがとうございました。

編集後記
緒方さん、お忙しい中アートについて語ってくださり、誠にありがとうございました。アートを通じて生きる明かりを灯すというワードがとても印象的で、アートを通して学びを共有したり機会を作ろうとしている私たちとしても、活動に明るい灯を見出すことができました。そんな緒方さんをお呼びしてケアをテーマに都内でイベントを開催することが決まっています。熊本よりお越しいただく大変貴重な機会ですので、日程が合う方はぜひご参加ください。詳細は上部バナーの「アートセラピーイベント」をクリックしてください。

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